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【ほぼ百字小説】(5618) あいつの声だ。夜の空気を震わせて響き渡るそれを聞いて確信し、居ても立ってもいられなくなって、こうして車を走らせている。子供の頃からずっと待ち続けた日が、ついに来たのだ。この峠を越えたら見えてくるはず。
 

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