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【ほぼ百字小説】(5454) 月着陸船の模型を持っている。月の海に水は無いから船なのに脚がある。その脚で月の海に立ったのだ。帰るときはもういらないから、月の海に置いてきた。今もそこに立っている。月を見上げる度、その脚のことを思う。
 

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