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【ほぼ百字小説】(5322) 雲の峰を登っているとき、それは雲の峰だとわからず、色の無い岩山の映像の中にいるように感じる。ある程度まで登って振り向いて初めて、それが雲の峰として見える。普段、自分がその一部だとわからないのと同じか。
 

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