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【ほぼ百字小説】(5261) 木の枝に傘がぶら下がっている。あんなに高い枝にいったい誰が柄を引っかけたのか。首を傾げていると、ばさ、と開いて、逆さまのまま何度か羽ばたき、くるりと反回転して夕空に消えた。蝙蝠傘はああやって眠るのか。
 

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