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【ほぼ百字小説】(5252) 犬くらいの大きさで犬みたいな形の雲が、二階の窓のすぐ外によく浮かんでいた。近所に同じような記憶を持っている者が何人かいるから、たぶんあの雲はいろんな家の二階を行き来していたのだろう。シロと呼んでいた。

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