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【ほぼ百字小説】(5008) いつもあのいちばん高いビルを目印に歩く。迷路じみた路地でもあのビルはいつも見えるから方角を間違えることはない。なのに今日に限って、なかなかたどり着けない、そして今日に限ってあのビル、いちばん高くない。

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