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【ほぼ百字小説】(4863) 亀がいなくなったことがある。物干しを隈なく捜索したが見当たらず途方にくれて、なのに翌日にはいつもの位置で甲羅を干していた。あれ以来、こいつはそうしたければいつでも出て行けるのだ、と思うようにしている。

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