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【ほぼ百字小説】(4712) 毎年この時期には目に見えない大波が通過していく。大抵は三つ続けて来て、三つ目のがいちばん大きいが、それでも物干しの手すりほどの高さだから、洗濯物が波に沈むことはない。まあ沈んでも別に何事もないのだが。

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