みの『にほんのうた』読んでるけど、読みつつ「これは、もう批判するだけ疲れてしまうだけの本なのかもしれない」と思ったりして、挫折しそうになっている。
本の内容、参考文献表もそうだけど、著書のツイート(Xの投稿)や細田成嗣さんとのリプライを見て、通史を書くことが歴史の正確さに勝るような価値観を持っているようで、内容の批判しても話が食い違う気がする(「その意見は最もだが、この本は通史を書くことが大事だったので」という流れになりそうというか…)。
さらに反論や批判は、著者の「火だるまになっても突き進む開拓者・革新者」的セルフイメージを高めるための燃料として扱われてしまうんだろうなあ。
著者のツイートでアカデミズムへの言及もあったけど、そもそも歴史学/音楽学のアカデミズムに関わる人たちが、通史を望んでいるかどうかも分からない。
あったら便利だなという思いはあるかも…。でも、あったとしても単著でそれをやることを望んでるとは考えにくい…。
楽しく読み、新しく知る情報に「そんなことがあったのか」と素直に喜び、それなりにタメになったと読了する。
でもその情報は間違ってるか検証されてなく、タメになったと思った人がその歴史を真正なのものとして広めていくかもしれない。そういう本になってしまうのかな…。