アンナチュラル7話のはなし
アンナチュラルは3年前くらいに見たんだけど、最近また話題になってるので少し見返してた。
7話がとりわけ好きなんだけど、サバイバーズ・ギルトに一番焦点が当てられた回だからというのがあるかも。なぜ自分だけが生き残ったのか、自分と死んだ人間をわけたものはなんだったのか、どうしてまだ自分だけがのうのうと生きているのか。
個人的に、人間は死んだらそこで終わりだという考えを持ってて、死んだら体も心も動かなくなって何も言えないし何も続けられなくなるから、何があっても生きてるに越したことはないと思っている。
けれど大切な人はあっさりと死に、何も教えてくれないのに、自分だけが「生きている」を続けるのは大変なことだ。死ぬよりも苦しい時間を溺れるように過ごすことになる。それでも生きてほしいというメッセージをくれる作品のことが私は好きだ。辛くて苦しくて痛いけれど何かが続いていく道のなかに私たちはいるということを教えてくれる。
守ってくれた人を助けられず残されて「僕だけ生きていていいのかな」という問いに対して、最後の中堂さんの台詞がほんとうに好きだ。
「死んだ奴は答えてくれない。この先も。だから、許されるように、生きろ」