TOV アレレイリタ
「研究熱心なのは感心するが、君は、良い相手などはいないのか?」
「良い相手って何よ、コイビトとかってこと? いないし、いらないわよそんなの、研究の邪魔だわ」
「研究を妨げない相手ならば良いということか?」
「まあそうね……そんな奴だったら考えなくもないわね」
アレクセイ(あいつは彼女の研究対象の一つでもあることを考えると、条件には当てはまっているのではないか? ここまで研究一筋となると、独走しがちな彼女を支えられる者はもはや心も体も懸けて一生を預ける必要があり……やはり……)
リタ(なんでこいつあたしに相手がいるかとか聞いてくんのよ……勝手にあたしの相手を審査でもするつもり? それならおっさんがこれ以上フラフラしないように誰か探してやったほうがいいんじゃないの?)
あとで話を聞いたレイヴン「二人とも、恋人は暴走停止装置じゃないのよ……」