体罰の話 つづき
体罰は子どもだけでなく親にも大きい影響を及ぼすのを肌で感じることがある。体罰は、いくら言っても聞いてくれなかったのに、叩いたら言うことを聞いてくれた、という成功体験になる。
親も一人の人間なので、いつもベストの対応ができるわけがない。へとへとに疲れながらもなんとか子育てしてる中で、そういう手段があると学習してしまうことがある。
「本当はやっちゃいけないけど」とその手段に頼ってしまって、それが常態化してるお家もある。「体罰が本当に必要なとき」だけ冷静に行動できる人ばかりではない。
どうしたら体罰に頼らずに上手くいくか、っていうのは子どもそれぞれによるし、その方法を探していくのもめちゃくちゃ難しいしコストもかかるので、悩んでる親子はすごく多いと思う。
だから、ただ「ダメ」っていうだけじゃ何もならないし、その難しい悩みに付き添える仕組みはいくらあってもいいと思ってる。一人の人間を育てるって、親だけが背負える負担じゃない。
いろいろ考えつつも、ひとまず「体罰はやらないほうがいい」という前提は社会で最低限持っておかなくちゃいけないんじゃないか……と思った話。