小説書くときに考えてる、ひとの価値観の話
自分は登場人物(視点を担う人)の価値観やものの見方をある程度こねくり回して一定の答えを見つけないと話が書けないタイプで、それを話運びの軸に据えがちなところがある。
考え方の癖とか何を一番大事だと感じるのかとか、そういうのを一番太い軸にして「この場面ならきっとこういう考えになるのでは」っていうのを推論していくのを何回も繰り返す感じ。
でも書いてると本当はA→Bって感情に移るかなって思ってたのが、A→D→E→C→Bみたいな回り道をしまくる予想外のことが起きることがある。
それはたぶん、そのひとが自分でも気付いてないところまで一緒に潜って書いてたら、隠れてた考えや思いがたくさん見つかることがあるからだと思う。
書くときって筆者は世界に据えられたカメラになってたり、世界という箱を外から見てたり、いろんな場所にいると思うんだけど、自分はたぶん登場人物の無意識と意識の狭間くらいにいつもいがちなんだろうなって思う。そこで観測可能なものと、観測不可能なものを行き来してそれを出力してる。
ずっと本文書くときどんどんプロットから外れていくことに悩んでたけど、最近それに新しい答えが見つかった気がしたので言語化してみた。