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わかりやすい例なのでつい取り上げてしまうけど、わたしやわたしと同世代の人間にはオウム真理教に代表されるような「これを信じておけばOK」という宗教や思想やカルチャーがなかった、ような気がする。オウムもそうだし、一昔前の学生運動もそうだけど、圧倒的な何か、没入できる何かが特になく、でも少し上の世代になるとそれこそオウムが世の中を席捲するさまを見ていたり、ちゃんと思春期にリアルタイムでエヴァを追っていたりする。一方少し下の世代になるともう少しフラットな人達が多くて、圧倒的な何かに依存することなく興味関心やエネルギーをいろいろなものに分散させながら、努力や根性、信仰みたいなものに頼らず生きていける環境が用意されていたのではないかと思う。

理不尽に怒鳴られたこともあるし、上履きに画鋲が入っていたこともあるし、ブスと笑われたこともあるし、男にモテないから「レズ」になったんだろと茶化されたこともあるけど、そういうのってもうなくなったんだな、いやもっと早くなくなるべきだったんだけど、そういう空気のなかで大人になった上の世代と、こういうことを言ったら「炎上」すると理解している(「ポリコレ」への配慮を一定レベルでできる)下の世代のはざまで、なんだかどっち付かずに生きている。

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