フォロワーさんがトゥートされていた、ノンバイナリーを自認する方たちの中でもジェンダー・アイデンティティは個々に異なるため、その概念を理解されづらいことは、マイカ・ラジャノフ&スコット・ドウェイン『ノンバイナリー 30人が語るジェンダーとアイデンティティ』でも、それゆえの困難の体験をほとんどの人が語っていました。
この本を今年の始めに読んで、私が理解していたつもりの「ノンバイナリー」の概念は、実存するノンバイナリーの人々の生を表していなかったんだな……と思い知ったことを思い出しました。
そしてノンバイナリーの人々の中でも、人種や生まれた時の性別や自己表現のスタイルによる差異を理由に、世間からも当事者間においても差別や格差が存在していることを指摘する書き手もいました。
都会の、白人の、「中性的」な外見を持つ人でなければ、「ノンバイナリー」のラベルから排除されてしまう。あなただってノンバイナリーと聞いて「ティルダ・スウィントンみたいな人」を想像してはいないか?と。