街の本屋さんの苦境の訴え(新刊本が配本されず客注の申込分すら入荷してもらえない)に向かって、同じ業界で働く書店員さんたちから「客注品が数通り来ないのは常識なんだから/ウチはこうやって先回り対応している/それをしないのは怠慢」という感じのチクチク発言が出るのを今回に限らずこれまで何度も目にしてきたけど、その度にめちゃくちゃ辛くなる。
いち客の私からしたら、そうした工夫と努力で対応せざるを得ない「業界の常識」とやらが何十年も変わらないことのほうが変だとしか思えないのですが……。
書籍の流通における取次の問題や課題には触れず棚上げにしておきながら、問題提起する店主のやり方だけをただ非難するのは、自己責任論に絡め取られてしまっているように見える。