ここしばらく短篇集を中心に読んでいた中で、『シャーリイ・ジャクスン・トリビュート 穏やかな死者たち』がすごく豪華なアンソロジーだった。
カルメン・マリア・マチャド、ケリー・リンク、ジェフリー・フォード、ポール・トレンブレイ、ジョイス・キャロル・オーツなど、作家18人の書き下ろしを一度に読めるのが嬉しい!
マチャドをはじめいくつかの作品では、クィアな登場人物が語り手として当たり前に出てくるのも良かった。60代の主婦中間3人がある家を見つける、怖くて悲しいお話『所有者直販物件』も好き。
腕の確かなアンソロジストが声がけして集めた、腕の確かな作家たちの書き下ろし短篇を一冊の中で楽しめるアンソロジーって、めちゃくちゃ贅沢。
絵画や彫刻をモチーフにした、ハーパーコリンズの『短編画廊』『短編回廊』も好きだった。海外のアンソロジー、もっとたくさん邦訳が出てほしい。いろんなテーマのアンソロをもっと読みたいです。