最後の章は「バリケードから投票箱へ」。
昨日の統一地方選のタイミングで読むにはピッタリだった。
ポピュリスト政治家が女性・非白人・移民を叩くのは、経済的不平等の本質から人々の目を逸らすためであり、そして若い世代の投票率を何としても下げようとする動きについても明確に語られていた。
「金権政治にとって最大の脅威は、人々が共通の利害のために連帯し、集団で動き出すこと。
資本主義が利己心と個人主義の上に栄えているのは偶然ではない。
資本主義の擁護者が、利他心や協力といった連帯の精神を笑い飛ばそうとするのも、けっして偶然ではない。」
クリステン・R・ゴドシー(高橋璃子さん訳)
共通の目標に向かいながらも、同時に各人の違いを尊重し、集団の中での権力構造には常に注意深くあるべき、とも。