健康における数値の指標が、性別や人種によって基準値が曖昧で悩ましいとのトゥートを見かけて、昨シーズンの『グレイズ・アナトミー』S18でのアフリカ系アメリカ人女性の腎臓移植のエピソードを思い出した。
黒人の場合、腎臓移植が必要な緊急性の高い患者だとしても移植対象外となってしまう問題を描くエピソード。
アメリカでの腎臓移植には「eGFR」値という指標があり、この値によって臓器移植ネットワークの待機リストに載るかどうか決まるそう。
しかし白人と黒人では患者の年齢や病状の重さに差が無いにもかかわらず、eGFR値の差のせいで黒人は移植リストに載せてもらえないことが度々あると。
eGFR値が人種によって差が出る理由は、黒人は計算式に乗数が追加されるため。なぜ黒人にだけ乗数を追加しているのかというと、黒人は筋肉量が多いからという根拠の無い「推測」で。
黒人は白人よりも痛みに強いだとか、骨密度が高いだとか、昔から存在する人種への間違った思い込みが未だ医学的指標に残っている、と。
そんな大問題が今も温存されていることに驚愕したけれど、日本でも現状にそぐわない様々な指標が残っている話はたくさん聞くし、自分もその都度声を上げていかないと…と改めて思う。