ルマーン・アラム『終わらない週末(原題:Leave the World Behind)』のNetflix映画化、ファーストルックがもう出てた〜!
ジュリア・ロバーツ主演とはすでに本の帯にも書いてあったが、共演にマハーシャラ・アリとイーサン・ホーク!
原作は昨年読んだ中で、ある意味では一番怖かった小説だった(ホラーではないです)。
『終わらない週末』は、どんな事態が起きているのか明かされないのに、ものすごく怖い。
終末が訪れたのかすらも分からない不安の中で、普段は取り繕ってキレイに隠しているつもりの無自覚な偏見や嘲りや自己愛がボロボロこぼれ出てゆく。
この他者への無理解や相入れなさの描きぶりがブラックユーモアのようでいて冷徹で、生々しさが強烈だった。
物語が動く序盤のあるシーンでの緊張感は只事ではないが、その恐ろしさの理由は現代でも無くならない人種差別と現実で日々起きている事件が頭を過ぎるためなので、暗澹たる気持ちになる。