今年のミステリランキングは、クリス・ウィタカーの『われら闇より天を見る』が強かったのだなあ。私は小説でも映像でも、ひどい境遇や状況にある少女が闘う物語がとても苦手なので、『われら闇より天を見る』も、話題の『グレイス・イヤー』(こちらはミステリではないが)も読めないまま今年が終わりそう…。
同じ理由で『ザリガニの鳴くところ』も『拳銃使いの娘』も『父を撃った12の銃弾』も『優等生は探偵に向かない』も、たぶん好きなのは分かっているのに読み出せず、買ったまま積んでしまっている…。
個人的に今年好きだったのは、エリー・グリフィス『窓辺の愛書家』。女性でインド系イギリス人でレズビアンという、警察組織の中では三重にマイノリティである刑事ハービンダー・カーのシリーズ。彼女の物語をもっと読みたい!
前作『見知らぬ人』も今作も、ハービンダーをはじめ、苦手な相手だとしても意外な面への驚きや素直な受容がさらりと描かれていて、好意とは無関係に助け合う、ベタベタせずとも女性同士に普通に流れる緩いネットワークが底にあるのがとても良い。
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