【承前】デトランス当事者の例を引き合いに出すのは現状に見合わない。トランスに限らず、自ら選択した身体改変を後悔する層は一定数いるだろうが、すべての間違いをゼロにすることはできないし、分母の小さい日本では尚のこと少数だろう。「トランスらしくない」と誹謗、罵倒され(続け)た私でも手術そのものは後悔していない(医療事故や様々な問題点はまた別に指摘しているが)。
子どもの安全をと言いつつ医療へのアクセス自体を躊躇わせるような書き方は、より「受診相当」の「トランスらしさ」を子どもに演じさせたり、薬を個人輸入したりに繋がってしまうのでは? ああ、こんなことは私が書かずとも、様々な現場で活動しているひとたちがずっと前から述べているのだが……。
※様々な事情で触りたくなかった書き手の記事について、明らかな事実誤認が含まれると思ったためある程度まとめて述べてみましたが、こういうことを継続するかどうかはわかりません。(吉野)