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選挙 

『ストーリーが世界を滅ぼす』というタイトルの本があるけど(未読)、今そういうことが起きているんじゃないのかなと思う。
SNSは人々に物語を吹き込むのに適したツールで、その使い方をいち早く確立したのが右派だった(だけ)。物語を受容して、それに当てはまらないものを拒否してしまうのは、右派も左派も知的レベルも関係なく、人間てみんなそうではないのかな。

「正義は勝つ」「正義だから勝つはず」という物語にとらわれていたんだな、と思ったのが都知事選。
正義は勝つという物語で選挙を捉えてしまうと、
>こっちが正義 ”だから” 勝つはず
>なのに負けた
>あっちは全員 敵/バカ/知的レベルが低い/話通じないモンスターで怖い
>もう民主主義は死んだ
とかって他責したり絶望したりしてしまう。

今回選挙に勝った側にも、「こっちが正義だ」「正義は勝つ」という物語が与えられていた。「正義と正義の戦い」の土俵に乗っかって、「相手を叩きのめしたい」「縁を切りたい」に発展したらダメなんだと思う。

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