仕事は終わらないけど弊社の最終営業日という解放感もあり、夜は映画へ。鶴田法男監督による中国映画『戦慄のリンク』。面白かった。
上映後には鶴田監督と伊藤潤二先生とのトークショーも。生で見る伊藤潤二先生は、リアルに伊藤潤二だった笑
「中国でJホラーを撮ってほしい」と請われて映画を撮ることになったものの、中国では幽霊を肯定的に描くことが禁止されており、しかも事件や謎は警察が解決しなければならない等、あまりにもたくさんの制約があり、そもそもJホラーの撮影が不可能な環境だそう。そこから導き出されたのが、Jホラー的な演出によるサスペンスだったそう。現実と幻想がシームレスに切り替わる映像演出が素晴らしく、特に背景に佇むウェイターの不気味な姿など、不意にヒィッとさせられるようなシーンが多数。「ほん怖」味がたっぷりであった。
しかも、(書籍と同様)映画に関しても脚本段階から映画完成後まで国家による検閲があるそうで、様々なストップがかかったという。このあたりはパンフレットにある監督日誌に詳しく、とても興味深い。
國分功一郎『スピノザーー読む人の肖像』、三牧聖子さんの朝日新聞「新書速報」に続き、今週末には中島岳志さんによる書評が毎日新聞に掲載予定だそう。どんな内容なのか、今から楽しみで仕方がない。
https://mainichi.jp/articles/20221121/k00/00m/040/176000c
『世界』12月号掲載の座談会、高井ゆと里、三木那由他、清水晶子「トランスジェンダー問題とは何かーー当事者不在の「議論」に抗して」。以前から取り上げたいと思っていたテーマをようやく実現。この問題についてそもそもよく知らないという人への入り口にもなってほしい。
1980年生/通名:中山永基/韓国籍の在日朝鮮人3世/2022年4月から雑誌『世界』の編集(単行本→新書→新書と営業の兼任→『世界』)/私用/ここは思いつき、雑感など/仕事の告知はTwitter:@yonggi623/Threadsはくだらない話、趣味など:@yonggi623_2