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『リンダはチキンがたべたい!』観。色で動くアニメーション。黄色が最高に好きな主人公リンダは全身黄色で、体の輪郭や表情は黒の線で詳細を描き出されるも、もっとも印象に残るのは各々を彩る色である。色自体が存在のパワーであり、例えば団地の子ども達が一斉に「はらへった!」と叫ぶシーンではその声の大きさを強調するためか様々な色の〇の中に大口を開けている様子のみが描かれる。特に夜の風景で、真っ黒の背景にネオンのように色の線が浮かぶことで輪郭を示す描き方に惹かれた。昔図工の時間に習った、画用紙をカラフルに塗り染め、その上から黒で覆いつぶし、先を削った割り箸で引っかいて下のカラーを表示させる技法を想起した。面白くて好きな絵の描き方だったんだよな。
悪ガキたちの元気な様子、ニワトリとの競争、ニワトリが赤い意味、大切なひとの死の受容と、パワフルに駆け回っているようできちんと始まりと終わりが繋がる物語だった。
紫色のデブ猫ガッツァがすこぶる良かったです。尻の穴が分かるように違う色で描きこまれていたので笑っちゃった。つまりいつも尻尾をかかげて機嫌のいい猫ちゃんてこと。
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