クーデター未遂の尹大統領に対する弾劾決議が先ほど可決されたようだ。これで正式に「失脚」の道を辿ることはほぼ確実になった。
と同時に、保守与党も決定的な打撃を蒙ることになる。最後の最後で、造反者が出た形になったが、中途まで「弾劾」に抵抗したツケは大きいだろう。
第三者から見れば、あの「破れかぶれ」のクーデター未遂が発覚したした時点で、尹を切り捨てるパフォーマンスが「合理的」ではあったが、政治権力の内部にいると、「常識」的には判断できないことが図らずも明らかになったと言える。
ちなみにこうした場合、権力者達は仮にAIが「切り捨てるパフォーマンスが最適」と答えても絶対に従わない。それが「ヒト」というもの。
ところで、日本のマスコミは、「尹大統領に失脚で日韓関係に悪影響が出る」的な報道を先日からひつこくしているが、これはほとんど「ネトウヨ」レベル。今日の毎日などは「東アジア情勢への悪影響も懸念される」などと恥ずかしいことを書いている。
どうも日本のメディアはムンジェイン前大統領を「反日」的などと形容する傾向があるが、市民を欺くのもたいがいにした方がよい。
はっきり言って韓国に対する日本の報道は中国に対するそれよりさらに酷い。要するに植民地主義的発想から全く脱却していないのである。