ところで、未だに英語圏のFrench Theory 界隈では、フーコー、ドゥルーズ、デリダとリオタールと同格に並べて、ポスト構造主義やらポストモダニズムやらとレッテリを貼る傾向があるが、これもお話にならない。
上記三者とリオタールは全く比較にならない。これを並べる時点で、「顔を洗って出直してくるか」、哲学・思想研究はやめたほうがいい。
それにしても米国人も流行りづきで、1990年代半ばから、愚にもつかない「ポスト・アナーキズム」論が30年展開されている。
私はこの間、呆れて遠巻きにしていたのだが、最近これが日本にも今更一部輸入される気配がある。
その際、人類学者のDグレーバーの名前が出てくることもあるが、ここで予め断言してもいい。
D.グレーバーの仕事とこの種の「ポストアナーキズム」論の間には何の関係もない。