拙著『世界史の中の戦後思想ー自由主義・民主主義・社会主義』において、新自由主義グローバリズム的再編によって、人類が歴史的に大きな分岐点を迎えていることを私は論じました。
資本主義が迎えつつある危機、政治の世界でも、ここ所急速に前景化しつつある。日本では衆院選で自民・公明与党及び安倍派・維新連合大敗、その後の兵庫知事選では、後者の「闇の勢力」、「法の支配」を一顧だにせず、ファシズム的に権力を掌握せんとする。
ここで一言必要なのは、斎藤を支えたのは朝比奈社長に象徴される土建屋ネットワークであること。朝比奈氏は安倍派首領西村康裕の20年間に渡る事実上の後援会長であり、その意味では斎藤を支えたのは絵に書いたような「既得権益」集団。
そして覇権国家米国ではトランプが「トリプル・レッド」で圧勝。パレスティナではイスラエルがジェノサイドを実行しながら、ハマス、ヒズボラーの指導者を血祭りにあげ、さらにイランと事を構えようとしている。
隣国韓国では、尹大統領が時代錯誤のクーデター未遂を企て、失敗。
さらに仏では、マクロン政権のバルニエ内閣に対する不信任が可決。CGTを始めとする労組は明日からストに突入。
どうも、世界の危機、地球上で同期しはじめたようだ。日本社会も根本からの転換が迫られるだろう。