今日の東京新聞の中島岳志氏の論壇時評、一面これ「リベラル保守」なる石破の提灯記事だった。
中島氏は石破の「裏金議員」への「厳しい決断」の背景を佐藤優を引きながら、クリスチャンである石破の「神の声」だったのではないか、と眠たいことを言っている。
笑止千万とはこのことである。今日の東京新聞の一面でも他のマスコミと同じく、自民党が「裏金非公認支部」にも活動費2千万円を配布したことが報道されている。
ところが、6面の論壇時評で中島氏は「カルヴァン派」である石破が「神への恐れ」から「自己過信」を戒める政治家、と天まで持ち上げているのである。
それにしても中島氏は「研究者」でもなく、況や「教養のある知識人」でもない。それを延々と論壇時評を担当させている東京新聞の見識も疑われる。
ちなみに中島氏はカルヴァン派を「自己への過信を戒め、他者との合意形成を重視」などとテキトーなことを言っているが、歴史的にはカルヴァン派はカトリックは勿論、プロテスタント諸派の中でも最も「不寛容」であり、元来の仲間でも一度対立すると異端裁判で火刑に処されることが多かった。
オランダでもグロティウス(アルミニウス派)は投獄、亡命。スピノザの政治的同盟者デ・ウィット兄弟はカルヴァン派指導者オラニエ公の民衆扇動によって虐殺さされた。