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さて、国民民主党首の玉木の「尊厳死」提言、党首討論会で「あえて踏み込んだ」などと宣うのであるから、これは「失言」ではなく、確信犯。

 それは「釈明」で「あくまで自己決定権の問題」と主張していることからもわかる。

 つまり念頭に置かれているのは、「認知症」などに陥った人ではない、ということ。

 例えば非正規で働いてきて、50歳を超え、人生の展望を失った人に、「自己決定」で「尊厳死」を選んでもらう、ことも想定内。
 実際、単身で友人もなく、50歳で非正規雇用からも排除された人の内面で「電車に飛び込むより、施設で苦痛なく尊厳死の方がよくありませんか?」と甘く囁く声が轟くのは目に見えている。

 また日本の非正規率は5割を超えた所でしばらく止まっているが、正社員として採用されても、昇給・昇進なしの雇用が激増しているから。

 その上正社員であるから責任も重く、労働時間も長い。であるから、高卒・専門学校卒の場合、大抵3年以内に辞めていく。これを新卒で埋め合わせるから、就職率が「そこそこ」の数字になる。

 こうした人々の50歳以後の生活保障の展望は、現在の政府財政によれば、まるでない。故に、「退職時2千―3千万の貯蓄が必要」やら、「自己決定による尊厳死」やらという物騒な話が飛び出してくるのである。

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