ところで、スパルタカス君は、自分のことを「極左、ヤクザ、サラリーマン、ウヨクに影響を受けたた」などと変幻自在に自己規定しているが、言葉の上では、なにはともあれ「中道」と見られることを拒否している。
しかし、フランス18世紀啓蒙の研究者でありながら、いざとなると浅田と「エキセン中道」の元祖シェイエスを「よいしょ」している。これは滑稽極まりない。
確かに道化の才能は人一倍ある人だから、まあ、これでいいのかもしれないけれども。
さて、本国フランス革命解釈は、「リベラル中道」F.フュレの修正主義世代の後、現在新自由主義による不平等の拡大を受けて再び平等モメントの再評価への揺れ戻し中。M.アバンス―ルなどは専門の歴史家ではないが、サンジュスト論を書いている程である。
スパルタカス君が度々引用するE.バリバールにしても「平等なしに自由はない」と語っている。どうもバリバールが来日した時にアテンドしたことが自慢らしいが、実はアルチュセールーバリバールから何も学んでいないのではないか?
この調子では、凄い勢いでプロデュースしてもらっていたルソー論もはなはだ心許ない。まだ私は読んでいないけれども。
ご本人は「所謂研究ではない」と予防線を張っているが、ま、いずれ読む=批評することになるかもしれない。