であるから、自民内部の「派閥」による疑似政権交代や、立憲と維新の野合などは問題外の「外」。
メディアは頻りに「キャンペーン」を打ち、自民、立憲双方も一応女性候補を出して「多様性」を装っていみせるが、目下の物価高と生活水準の悪化に苦しむ一般庶民には全く響かないだろう。
要するに、仮に突破口があるとしたら、「21世紀の社会主義」を長期目標とした、リベラル左派の結集、この道にしかない。
それ以外の方向は、仮に世界の他の地域の文明が続くとしても、日本社会の崩壊にしか繋がらないだろう。
緊喫の焦点は、漠然と渦巻いている「世直し願望」、これがどのように政治的回路に接続してくか、これである。
ここで言う、「21世紀の社会主義」とは20世紀の共産主義とは全く別物です。
詳しくは、今年上梓された拙著『世界史の中の戦後思想』(地平社)、序章「自由主義・民主主義・社会主義」及び第一章「自由主義ー民主主義の体制の終焉?」をご参照下されば幸いです。