店の棚から米を消える、あるいは価格が急騰(3割前後)していることが話題になっている。

 かつて、宏池会の創始者池田勇人は「貧乏人は麦を食え」と言って物議をかもしたことがあった。

 この所の円安による小麦価格の高騰から、これからは「貧乏人は米を食え」の時代か、と言われたりもしたが、どうも米も食べられない時代に突入しつつあるようだ。

 ただし、今回のコメ不足は、政府による減産押し付けが原因。この30年で60万トンも減らしている。

 他方、需要の方は政府の予想とは反対にV字型に上昇。現在40万トンあまり不足している。

 このコメ需要上昇は、他の食料品が円安で高騰しているため、と見られる。

 日経などは近い将来、「根菜類で」などと言っているが、これではまるでWWII末期の状態ではないか?日本農業がこのまま解体されると、ホウレンソウをはじめとする多くの野菜も近々消滅すると言われている。

 政府の役割の一つは市民の安全保障。使わないミサイルや装甲車に湯水のようにカネをつぎこむより、食糧安全保障の見通しを示すべきではないか?

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