来年度の予算概算要求が公表。軍事費は、8兆5389億円。これは11年連続で過去最高を更新、ついに文教費の2倍に達しました。
しかも、その内容はと言えば「敵基地攻撃能力の強化」として極超音速誘導弾の開発に3161億円、「衛星コンステレーション」(宇宙戦争用)に、3232億円、小型攻撃用ドローンに30億円、と憲法はおろか、完全にかつての政府見解の「専守防衛」はかなぐり捨てられている。
その上、米軍再編に伴う経費は金額を示さない「事項要求」としており、総額はさらに膨らむ。
これで、年金・社会保障は削減ありき、大学には税金を突きこんでゴールドマンサックスに投機を運用させる、というのだから、市民の「生活安全保障」は崩壊の一途である。
消費税増税は政治的に当面不可能だが、社会保険料負担や高齢者医療負担は増え続けているのだからたまらない。
この上、物価上昇、賃金は上がらない、預金金利ゼロと来て、ついにNISAをきっかけに家計の貯蓄から投資へと流れが始まったのだろう。
実際、2000年くらいから頻りに「貯蓄から投資へ」の掛け声はあったのだが、長く「笛吹けど踊らず」。
政府・銀行、マスコミの大広告キャンペーンでついに決壊した、というところか。