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 カント、フィヒテ、ヘーゲル、シェリングのドイツ観念論の哲学者、そしてクレメンス・ブレンターノ、ベッティーナ・ブレンターノ=アルニム夫人、グリム兄弟らを中心とした、イエナのドイツロマン派の文学者はほぼ全員1789年のフランス革命を支持しました。

 ヘーゲル、ヘルダーリン、シェリングは「自由の樹」の周りを革命を祝って踊り狂ったともされている。

 上のメンバーはサヴィニー以外は皆平民、中の下の階層の出身者。フィヒテなどは職人の子。ですから、旧態依然たる身分制を残しているドイツに「自由と平等」が持ち込まれること自体には賛成だった。

 しかし皇位についたナポレオンがアウステルリッツにロシア・オーストリア連合軍を大破、さらに北上してプロイセン陸軍をイエナ・アウエルシュタットで粉砕、ベルリンにのりこむと「反フランス」感情がせり上がってきます。

 フィヒテはベルリン大学で「ドイツ国民に告ぐ」という講演を行い、愛国心を煽ります。ドイツロマン派も右に倣え。

 しかし、ヘーゲルはナポレオンの没落を嘆き悲しみ、ナポレオン法典をベースにした統一民法典編纂を支持、サヴィニーと対立していく。
 
 『法哲学』では家を単位とした長子相続を批判、仏型の均等相続を主張。またライン連邦時代に導入された仏法の継続を支持する。

 

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