日米両政府は28日、正式に在日米軍を現在ハワイに本部があるインド太平洋軍に統合させることに合意。これは正式に自衛隊がが米統合軍司令部の指揮下に入ることを意味する。
最近、「中国脅威論」を煽るデマはやや下火になってきたが、それでも尚、安全保障の「南西シフト」やらを一応の口実にしている。
WWII後の歴史を振り返れば、講和条約後の米軍の日本占領は、最初はソ連、次は中国、その後再びソ連に戻した。冷戦終結後はしばらくNorth Korea を悪玉に仕立てていたが、これはさすがに、小国過ぎて現実味に乏しく、「ミサイル」=人工衛星発射を大声で騒ぎ立てるのも、「狼少年」になり、再び中国に戻した形である。
しかし、真面目に「台湾有事」を報道しているのは、(台湾以外では)ほとんど日本位である。
これも「有事」が発生しないので、何故か台湾より東の南西諸島への脅威を言い立てる無理筋の議論を浮上させている。
米国政府は日本への軍事的脅威など考えていないが、日本自身(外務省)がそれを主張すれば、米政府、特に軍部はそれを奇貨として自らの存在価値をアピールする。
つまり米軍部は財政難の米政府内で自らの正統性を主張できる。これは現代国家における官僚組織の常である。しかも費用は日本持ち、これは笑いが止まらない。