「週刊読書人」、実は四半世紀読んでいなかったのだが、かなり様変わりしたようだ。
昔、2000年にパリの知り合いのアパルトマンで柄谷行人さんと対談をして、その長い長いリライトを数ヶ月して以来くらいではないか?
あの時は世間でいう所の「対談」の実態を知って驚いたが、ま、あれは「いい経験」だったと思うことにしている。
しかし、この『地平』の前の週の一面は「弱きを挫き、強きに媚びる」男の典型、稲葉振一郎氏と「バーチャル美少女ねむ」と名乗る人との対談である。
この「バーチャル美少女ねむ」なる人物はなにやらアニメ絵のアイコンで登場している。
趣味判断で申し訳ないが、正直「気持ち悪い」。
ところで、Xで稲葉振一郎氏を肯定的に引用している「リベラル系」研究者がいるが、私は彼は「許容範囲外」であることは申し上げたい。
稲葉の言うことに「一理ある」と思ってしまうのであれば、それは「世界像」に何らかの理由で「歪み」があるからでしょう。
「読書人」に戻ると、ここでも何回も「提灯国際政治学者」と批判している鶴岡路人と岩間陽子の対談イヴェントをしている。どうも鶴岡氏が「NATO」万歳本を出した記念のようだ。
経営が苦しいことはあるだろうが、これでは「書評誌」としてはもう支離滅裂である。