沖縄県議会選挙の1年前から、米兵による5件の性的暴行事件があったにも関わらず、沖縄県側に伝えられていなかったことが問題になっている。
米軍側に取材したジャーナリストによると、米軍の司令官・幹部たちは「米兵による事件をなくすことはできない。減らすためにルールを厳しくすると士気が落ちる」と言い放ったのこと。
勿論、米軍側の意識はそうだろう、と頭ではわかってはいても、「許しがたい」という感情を抑えることはできない。
これでは、米兵による性的暴行は「日本を守ってやっていることの「コスト」とわきまえよ。」と宣言しているのに等しい。
勿論軍隊という組織は性暴力と密接に絡まり合っている。しかし沖縄の場合は、米軍による「占領」意識+人種主義もさらに重畳している。
実際、自衛隊(日本軍)が自国民に上のように宣言することが許されるだろうか?
私個人は日本は海上警備隊レベルに軍を縮小、日米軍事同盟は日米平和友好条約に変える、という立場である。法的には10年の更新時にキャンセルできる。
しかし、政府は日米同盟を続けるのなら、沖縄の過剰すぎる基地負担をどう解消していくのか、展望を示すべきだろう。
このことは日米軍事同盟を自明視している立憲民主・国民民主にも問われている。