それにしても、『地平』創刊、これで毎日、東京、日経三紙で大きく取り上げられたことになる。
ま、政治部が維新派に乗っ取られている「朝日」が無視するのは当然だけれども、「赤旗」が完全に「シカトを決め込む」のは解せない。何か「都合の悪いこと」でもあるのだろうか?
ちなみに、日経と毎日では「リベラル系」論壇誌、となっているけれども、これはしょうがないだろう。
創刊号の私の論文は、WWII以後の米国覇権下の「リベラルな国際秩序」総体を批判しているが、これはさすがに今の日本の新聞では取り上げようがない。
ただ、今日の東京新聞では前川喜平さんが「自由社会主義宣言」というコラムを書いている。
前川さんの定義では、新自由主義と国家主義を批判の双方を批判する立場、ということらしい。
それに対して自由主義とは「自由権」を、社会主義を「社会権」を「大切にする」主義だと続ける。
その上で「新自由主義は社会主義と相容れない」とする。日本のマスメディアで「社会主義」がポジティヴな意味で使われるのは数十年振りではないだろうか?
ちなみに私自身の「自由主義」と「社会主義」の定義と関係は、地平社創刊に合わせて上梓された『世界史の中の戦後思想ー自由主義・民主主義・社会主義』の序章で展開している。