東京新聞、国内記事は他紙と比べると、「まとも」なのだが、国際記事はかなり「頼りない」。
これは勿論、国際記事が共同や時事の配信に拠る、という側面も大きい。
ただ、今日の「こちら特報部」はインドのモディ政権を東京新聞の記者が扱っているのだが、これは悲惨だった。
インドの国際政治でのプレゼンスを「ヨガ外交」で説明。またモディのカリスマを「インドの田中角栄」などと評している。これにはぶっ倒れた。
現在、インドが経済的に「グローバル・サウス」の一員となったこと、これは勿論大きい。
しかし、それ以前からインドの国際政治でのプレゼンスは大きい。それはネルー以来の非同盟中立路線と政教分離に基づいた代議制民主主義のため。
また冷戦時代もインドは非同盟中立を貫いたため、米国に怒りを買っていた。
ネルーの娘、インディラ・ガンディーをニクソンとキシンジャーは人種主義丸出しの言葉で罵っていたことが今日の資料では明らかになっている。
さらに米国は印パの対立ではパキスタンを支援、その流れでアフガン内戦に介入する基地を多数獲得。
しかし印でも新自由主義的再編と共にガンディーの暗殺者を英雄と讃えるヒンドゥー至上主義が抬頭。
モディは2002年グジャラート州のムスリム虐殺を指揮した知事である。