昨日6月30日に行われた仏国民議会第1回投票、全体の得票率は、RN(極右)33,2%、NFP(新人民戦線)28,1%、マクロン派21%、共和党10%、投票率66,7%で、これはほぼ想定の範囲内と言えるでしょう。
この1回目の投票で決まった議席もありますが、大多数は7月7日の決戦投票で決まる。
「服従しないフランス」の党首メランションは自会派の候補者に3位だった場合、決選投票を辞退するように要請。
ところが、マクロン大統領は「極右との共存」を受け入れる用意があると発表。まさに、「馬脚が現れた」とはこのこと。つまり左派の「人民戦線」より極右との同盟を選択するとマクロンは意思表示している。さすが「ブルムは墓場に行け」と叫んだだけのことはある。
ただし、マクロン派に入れた有権者にもマクロン個人は極めて評判は悪い。
従って、決選投票の際、極右ルペン派の投票する有権者は多くないと推測される。
となると、人民戦線が過半数となって政権を奪取する可能性の方が上回るのが、現在の情勢である。
しかしルモンドの論調は相変わらずで、メランションを忌避する「ウルトラ中道」ないし「エキセン中道」のスタイルは相変わらずである。
仏の文化言説も一度リセットする時が近づいているようだ。