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さて、仏では前大統領F.オランドが国民議会選挙に「新しい人民戦線」の一候補として参加することを表明。

 これがよっぽど悔しかったか、国末氏は、メランションの「ソ連独裁型権謀術数に利用されている」と非難。

 しかし、オランドは元来マクロンを取り立てた大統領であり、元妻のセゴレーヌ・ロワイヤルとともに、社会党のネオリベラル化の中心にいた人物。

 むしろ「人民戦線」勝利に備えた仏政治エリートの保険、と見るべきだろう。

 国末氏や盟友の東大教授遠藤乾氏は、なにがなんでも「新自由主義」という概念を拒否し、ひたすら左右の「過激派の台頭」と唱え続けた骨の髄からのマクロン主義者。

 現在の仏の状況も極右の分派などを詳しく報道してみせているが、これは大勢からみて完全にネグリジブル。従って、現状報告としても失格である。

 しかし国末氏の引用で驚くのは、細谷雄一、鈴木一人、池内恵、岩間陽子、鶴岡路人、と提灯系の「国際政治学者」がほぼ一つながりなこと。

 これはいくらでなんでもマズイだろう。

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