たしかにフランスで、私も「日本人哲学研究者は何故こんなにベルクソン好きなのか?」と問われたことがある。
私は、その際「あれは要するに自任ドゥルージアン、であるから、ドゥルーズを前提にして仏で研究対象としてベルクソンを選ぶ」と答えたことがある。
韓国からの留学生(哲学)も同様の傾向をもっていたらしく、私が親しかったスピノザ研究者(現代思想系ではなく、アカデミックなスタイル)は、苦々しそうに「東アジア人は、何故かベルクソン好き、と思われている!」と憤慨していた。
P.マシュレーは私も一度会ったことがあるが、はっきり言って「かつてアルチュセリアンと言われたことを誇りにしている」、今はただの斜に構えた「ノンポリ」で大変印象が悪い。
マシュレーと比べると、バリバールははるかに「まとも」で外国人には「親切に」対応するように心がけていた。
ランシエールの講演をポンピドゥーセンターで聞いたことがあるが、これは「いかにも」な感じの「俺酔い」の「美学左翼」でこれまた、「やれやれ」という感じだった。
そう言えばマシュレーの下でもベルクソンを研究していた日本人がいたような記憶が・・・