フォロー

「中の中」の解体をケーススタディ的に(下)

 中京圏の大企業と言えば、四日市コンビナート(三菱)、トヨタ、中部電力、それに川崎重工である。岐阜の各務原と愛知の小牧には自衛隊空軍基地がある。「風立ちぬ」でも三菱の海軍戦闘機は名古屋近辺から飛行した。

 戦前、岐阜市周辺の小作はほぼ小卒だった。ところが、農地改革に一気に自作農、つまり土地所有者になり、自民党支持の岩盤となる。

 また息子たちは戦後民主主義教育のお陰で、名古屋大や東大に進学。遊び人の長兄だけは定時制高校を出るだけ出て、川崎重工の倉庫係の職に就き、定年まで勤め、年金も手厚い。

 また70年代からの都市開発で近郊農地化価格は高騰。土地価格だけでは億単位になる。

 ところがここで問題になるのは、やはり戦後導入された均等相続。長兄は、「世間に笑われる」と意味不明な主張をして長男一括相続を主張。ここでまず「ゴタゴタ」が起こる。

 さらに長男の長男はパソコン専門学校に行ったが、当然その道の職はなく、薬の販売を個人事業主として行っていたが早逝。

 次男は商業高校を出て、50代前半まで職を転々として、現在は父と同居中。

 その父はと言えば、「家を継がせる」などと言って三男に母屋を譲るが、勿論三男夫婦には邪けんにされ、食事も風呂も外に行く。

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。