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 「フレンチ・ポップス」のF.アルディ死去。これで、F.ギャル、A.カリーナ、J.バーキンと団塊の世代の仏アイドルは、ほぼ世を去ったことになる。

 日本のポスト団塊の世代ではJ.バーキンが飛びぬけて有名だっただが、これは首都圏の「オリーブ」世代と重なったからだろう。また、私は知らなかったがバーキンはエルメスの銘柄にもなっていたようで、これでは突出して有名なのは当然である。

 たぶん、日本では元夫のS.ゲーンズブルより有名ではないだろうか?そう言えば、二人の子であるシャルロットなども80年代日本に導入されていたような気がする。

 ただし、J.バーキンはヌーヴェル・バーグの代表的監督J.リヴェットの映画に多数出演。この点でゴダールの初期の映画で常に主演を務めたA.カリーナと並んで、文化資本的にも(インテリにも)ファンが多かったのだろう。

 実際「ヌーヴェルバーグ」で仏文化のスタイルは大きく変わった。バーキン(英国)、A.カリーナ(デンマーク)、そしてエヴァ・グリーンの伯母であるマリカ・グリーン(ブレッソンの「スリ」主演、スウェーデン人)にしても、フランス人ではない。1955生のイザベル・アジャーニはアルジェリア系である。

 ヌーヴェルバーグの革新性はこうした外国人の積極的な登用にもある。
 

 

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