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 欧州議会選挙でマクロン派はルペン率いる極右に大敗。極右が得票率31%、議席数30、マクロン派と先日紹介したR.グリュックマンのウルトラ新自由主義=中道が、各々14。メランションの「服従しないフランス」が9。緑が5。

 この結果を受け、マクロン大統領は国民議会の解散・総選挙を発表。投票は7月7日、奇しくも東京都知事選と同日。

 ただし、国民議会選挙は、基本1度目の投票の上位2位の決戦投票となることが多い。今までは、極右が残った場合、左派も中道に投票してきた。その結果、現在マクロン与党250、左派連合151、極右)89。

 また前回の大統領選でも第1回投票では、ルペンは30%以上獲得したが、決選投票でマクロンに敗れる。マリーヌ・ルペンの父J=M.ルペンがシラク決戦投票の際は20%だった。

 とは言え、国民議会選挙は第1回選挙で、有効投票の過半数、有効投票の25%を獲得すれば、議席を獲得できるシステムである。

 従って、前回より新自由主義の加速によってさらに疲弊している市民は増加しており、マクロンの思惑通り、与党多数が維持されるとは断定できない。

 しかし、この期に及んで、欧州議会の中道派トップが「極右・極左を断固として排除」と宣っているのだからつける薬がないとはこのことである。
 

 

 

>> 従って、前回より新自由主義の加速によってさらに疲弊している市民は増加しており、...

今朝、フランスの解散・総選挙のニュースを知って驚いたところです。国家的行事であるオリンピック目前というタイミングですから。

伝聞情報と素人の観察に過ぎませんが、昨日のランニング中に聴いたポッドキャストで、7月の選挙で保守党の大敗が予想される英国でも、トランプと友好関係にあるリーダー率いる極右政党が勢いづいているというレポートを聴き、保守党政権の失政=労働党の復権という2大政党制の振り子機能が低下していると感じたところです。

米国でトランプが有罪となっても、大統領候補としての支持率ほぼ影響がないという状況もそうですが、大衆の既存の権力構造に対する不満と猜疑心が、欧州、そして世界各地で我々が考える以上に高まっているのではないでしょうか?

日本の場合、私は極右勢力は自民の非認知隠し子的存在だと見てきましたが、この世界の潮流から、国内でも隠し子の影響力増大が危惧されます。

npr.org/2024/06/06/nx-s1-49917

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