メキシコ大統領選で左派のシェインバウム氏が右派を圧倒的な大差を破って当選。同時に行われた首都メキシコシティ、上下院でも左派勝利。
亡命ユダヤ人の孫で元科学者のシェインバウム氏はメキシコ発の女性大統領となる。
シェンバウム氏は、「医療・教育・住宅・文化」という社会主義的理念に加えて、ジェンダー平等や多様性の尊重を公約。
しかしNYTは長い速報で、早速シェインバウム氏について、「部下に嫌われるボス」、「オプラドールの信者」、「オプラドールのごますり」などと大半をどうとでも言える「人格攻撃」に費やし、公約に関しては「できもしないバラマキ」要するに「ポピュリズム」と決めつけている。
それにしても米国のメキシコに対する「見下し」は根が深い。そもそもカリフォルニア、アリゾナ、ネバダ、テキサス、ニューメキシコなどは元来メキシコ領だったのをUSAが強奪したもの。保守派の独裁者ディアスさえ、「メキシコの悲惨、それは神から最も遠く、米国に最も近いこと」の名言を残した。
その上、FTAで地場産業は壊滅、低賃金の移民によって米国を支える構造になっている。
これをトランプに乗っかって「迷惑」な移民と決めつけているのが野沢直子、「ひろゆき」並みの冷笑仕草で援護射撃しているのが朝日編集委員である。