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 今日で55歳の誕生日を迎えてしまった。

 体感では、2週間前に54歳になったような気がするのだが・・・

 小学生の頃は永遠に小学生のままかと思う位、時間の速度がゆっくりだったのだが、最近はあっと言う間に1年が過ぎていく。

 ところが、体力の衰えは、1年単位どころか半年で実感するのであるから、恐ろしいものだ。

 頭の方も、昔は得意だった桁数が多い暗算も、すっかりダメになった。そもそも数字の桁が多くなると、記憶からすぐ消えてしまうのである。ま、数字の操作は、機械が代行していくれるので、それほど困らないと言えば困らないのだけれども。

 しかし、困るのは本を読んでも、少し日が経つと、まるですっかり忘れてしまうこと。これも蛍光ペンと付箋という補助器具が必須となった。

 歳をとって何かいいことはないか、と探してみるが、せいぜい昔から言われる経験と総合的な判断力くらいか。これも、まあ言われて見れば「そんな気がする」という程度のことだけれども。

 あとは、「人生の終り」が見えてきたので、そこから逆算して有意義な時間を過ごす「覚悟」が定まったこと。まあ、これははっきり自覚があるけれども。

 

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