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 昨日は、大学でフランス語・フランス文化の講義の日。

 仏語の方は、受験の延長上で真面目に習得している。

 ただ、文化の方がたいへん心許ない。ここ15年くらいはっきりしているのは、「世界史」・「地理」の知識が劇的に低下していること。若いので、入学して数ヶ月で記憶から消えた、わけでもない筈だからどうしたことか?

 英語の中に仏語に語彙が多いのはへースティングスの戦いによるノルマン・コンクエストの結果。従って中英語に大量の仏語が流入した、と説明しても、「ノルマン・コンクエスト」を知らないので、第二次民族大移動からの説明になる。

 そこで、カフェオレやカフェラテから仏語とイタリア語がロマンス語系に属するという話に移すが、ラテン語とロマンス語の話あたりで「うつらうつら」とする人が発生し始める。

 「むむー、それでは」とヌーヴェル・バーグとネオリアリズムはどうだ?としたが、誰も知らないのである。

 仕方がないので、「4年間の間に最低10本は観ること。国際教養学部の人は、卒業後国際機関で海外の人に会った時、必ず役に立つ。知らないと恥ずかしい思いをする」などと少し脅かす。

 最後はpommier(りんごの樹)が出てきたので、ニュートン力学と量子論、「四つの力」、そしてスマートフォンの話をした。

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