東大教授苅部直さんとともに、 サントリー財団から資金援助を受けた「スナック研究会」の中心人物だった河野有里さんが、米国の大学でのイスラエル批判を、ー60安保の際の清水幾太郎を引き合いに出しながらー貶しているらしい。
ちなみにサントリ財団からの資金は科研と違って、飲食に用いても構わない、たいへん使い勝手がいい者である(勿論、私は申請したこともないが)。
ところで、清水幾太郎は、理論家としては優れている時期もあったが、運動家としては「左翼」の時代から「スタンドプレー型」のオポチュニストであった。
有名な例としては、1952年石川県の内灘闘争の際に、「みなさん、私は皇族の方々を教えている学習院の教授です。であるから、私の言うことに間違い、ということはないのです。」と連呼していたエピソードがある。
ま、アジテーターとしてその場を「盛り上げる」才能はあったとされているけれども。
いずれにしても、この状況で、米国の大学でのイスラエル批判運動を、見え透いたレトリックで貶めている、河野有里氏、わかってはいたが、つくづく「どうしようもない」人ではある。